英語が話せるようになる過程を具体的に解説する英語学習ブログ

英語が話せるようになる過程を具体的に解説していきます。今現在も自分が行なっている学習や英会話の練習も発信していきます。

英語脳への道~あの名言から引き抜く主語と動詞/スラムダンク編~

こんにちは。もね子です。

 

今日は英語脳を手に入れる訓練として、日本語の名言から主語と動詞を引き抜く特訓をします!

それを英語に訳してみます!

 

『日本語→ジャパン語→グローバル語』の特訓ですね。

 

今回はスラムダンクです!

 

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スラムダンクから手に入れる英語脳

 

では行きましょう(^^)

 

(あくまでも管理者もね子の解釈に基づいた内容となっています)

 

英語脳への道~あの名言から引く抜く主語と動詞~

 

 

(安西先生) 

私だけかね・・・?

 まだ勝てると思っているのは・・・・・・・・

 

(桜木花道

あきらめたんじゃなかったのかオヤジ・・・・・

 

(安西先生) 

あきらめる?

あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・? 

                

 井上雄彦 スラムダンク 27巻

 

 

「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」

 

あのスラムダンクで1位2位を争う有名なセリフですね。

主人公の桜木花道が所属するバスケ部の顧問、安西先生の言葉です。

インターハイの2回戦、強豪チームを相手に20点以上の差がある絶望的な状況で、安西先生が花道に問いかけるこの言葉。

 

どのように伝えますか?

英語という言語で、どこまでこの気持ちを伝えられるでしょうか?

 

 

『日本語→ジャパン語』の訓練

 

まずは日本語からジャパン語に変換していく過程を通して、英語の世界に近づいていきます。

 

言いたいことから始める

 

「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」

 

ここで言いたいことは何でしょうか。

安西先生桜木花道に伝えたいことは何でしょうか。

 

まずこの文章は2つに分けることができますね。

「あきらめたら」と「そこで試合終了ですよ」です。

 

 

「あきらめたら」は「もし~ならば」と文を補うことができますね。

ものごとを仮定しています。条件をつけています。

ですので「言いたいこと」そのものではありませんね。

 

「明日いい天気だったらピクニックに行きたいな」は「いい天気」と仮定して、「ピクニックに行きたい」という願望を伝えていますね。「ピクニックに行きたい」が言いたいことですね。

 

戻りまして、「あきらめたら」と「そこで試合終了ですよ」とでは、一番言いたいことはどちらでしょうか?

「そこで試合終了ですよ」ですね。

「もしもあきらめてしまったら」と仮定したうえで「試合が終了してしまう」と言いたいのです。

「試合終了するよ?」「試合終了しちゃうよ?」「試合終了していいの?」と問いかけているわけですね。

 

なのでこの「そこで試合終了ですよ・・・?」を中心に、主語と動詞を引っ張り出してみましょう。

 

主語を引っ張り出す

 

「(あきらめたら)そこで試合終了ですよ・・・?」

 

主語は何でしょうか?

意志を持つのが主語でしたね。

安西先生は誰に/何に意志を持たせたいのでしょうか?

 

試合でしょうか。

 違いますね(と思います)

 

安西先生は桜木に問いかけているんです。

彼に何か行動を起こしてほしいんですよね。

行動を起こして勝利をつかんでほしいんですね。

なので主語は桜木花道にします。つまり「あなた」です。

ここでは「きみ」がしっくりくるかな。

 

言いたいことを捉えなおして動詞を見つける

 

 「(あきらめたら)そこで試合終了ですよ・・・?」

 

動詞は何でしょうか?

「きみ(桜木花道)」を主語として、彼の行為は何でしょうか?

 

ここで「試合終了ですよ」をかみ砕きたいと思います。

主語を取り出したので、そこから言いたいことを捉え直しましょう。

 

安西先生はまだ勝てると思っています。20点差があってもなお勝算があるのです。

試合はまだ終わっていません。残り少ないですが、まだ時間はあります。

まだ点を取りに行く機会はあるんです。勝利を手にする希望はあるのです。

しかしあきらめたら、そこで試合が終了します。

時間はあるのに、ゴールの機会がまだあるのに、そこで何もかも手放すのです。

チャンスを手放すということですね。

あきらめたら、桜木花道はチャンスを手放すのです。

勝利を失うのです。

負けるのです。

まだ試合は終わっていないのに。

 

だから安西先生は「(あきらめたら)そこで試合終了ですよ・・・?」

と言って、桜木に「このままチャンスを手放すのか」「負けたと決めつけていいのか」と問いかけるわけです。

このよう問いかけて、桜木を鼓舞しているんですね。

 

 

では、上記をまとめてジャパン語にしてみましょう!

英語は主語から始まること、主語の次には動詞が来ることを思い出してください。

 

日本語「あきらめたらそこで試合終了ですよ?」

 

ジャパン語「きみは失うよ?勝てる機会を。もしあきらめたら」

 

どうでしょうか.

私は「機会を失う」ことを動詞として選びました。

安西先生の言葉から、先生はまだ勝てると信じていてそのことを桜木に分かってほしい、と感じたからです。

 

 

『ジャパン語→グローバル語』の訓練

 

次はジャパン語からグローバル語に変換する訓練です。

『日本語→ジャパン語』で丁寧に言いたいことを取り出して変換したら、ここでやることは単語を入れ替えるくらいですね。

なのでこの段階では、単語のイメージを捉えることが大切になります。

 

単語の気持ちを味わう

 

ジャパン語「きみは失うよ?勝てる機会を。あきらめたら」

 

まずは言いたいこと「きみは失うよ?」から。

 

「きみ」は"You"ですね。

「失う」は"lose"です。

ここで安西先生の「失うよ?」の「よ?」に注目してください。

これは「失う」という事実を単に言いたいのではなく、「かもしれないよ」という自分の判断を伝えたいわけです。さらにこの判断を伝えることで桜木を鼓舞させたいのですね。

なので強い判断(意志)を示す"will"を使います。

すると「失うよ?」は"will lose"と変換できますね。

 

"will"という単語は安西先生の判断(意志)を示しています。

つまり、助動詞は話し手の判断や意志と言った気持ちを反映させているということですね!

ここ、英語の世界に近づくポイントです!

 

言いたいことの流れにのる

 

また戻って、「きみは失うよ?」は"You will lose"とできました。

 

「勝てる機会」は"a chance for the victory"としましょう。

 

ここでジャパン語とグローバル語の単語がひっくり返っていますね。

 

「勝てる機会」とは、ある「機会」があってそれが「勝利」に顔を向けているイメージです。

"a chance(機会が)for(顔を向けている)the victory(勝利に)"→"a chance for the victory"ですね。

 

この流れを感じるのも英語脳への大事なポイントです。

伝えたいことがその順番で連なっていく流れです。

 

言いたいことの核(主語と動詞)は"You will lose"でした。

感じてください。

「君は失うよ?」"you will lose"

もう一度。

「君は失うよ?」"you will lose"

もう一回。

「君は失うよ?」"you will lose"

 

何を?

 

「機会を」"a chance"

 

もうちょっと足して

 

「機会を、(ここで目を向けて....)勝利への」

"a chance for the victory "

 

と感じてください。言いたいことが流れていますね。

 

"You will lose a chance for the victory"

 

目的語もやっぱり動詞を補う

 

主語と動詞を明確にすると、言いたいことが見えてきます。

ただ、それだけでは言いたいことの全部をいえないんですね。

動詞は万能ではありません。

だから補語を添えて動詞の不足した情報を補います。

目的語も同じような役割です(と思うと分かりやすいかも)

 

「きみは失うよ」(何を?)

「機会を」(どんな?)

「勝利への」

という掛け合いを繰り返して、足りない情報や言いたいことを付け加えていいます。

 

"You will lose"

"lose what?"

"You will lose a chance"

"What kind of chance is it?"

"You will lose a chance for the victory"

というふうに、言いたいことが出てきて、不足した情報が足されていく感覚を掴んでください。

 

その付け加える順番をある程度決めたのが文型です!

そう、学校で習った5文型です!

SVとかSVCとかSVOとかSVOOとかSVOCですね^^;

 

言いたいことはひとまずグローバル語まで変換できましたね(冠詞は今回スキップします)

 

 

言いたいことの次に仮定を考える

 

あとは仮定をしていた部分「あきらめたら」です。

もう言いたいことをはっきりさせたので、ここもその流れにのります。

 

「もしもあきらめたら」と文を補充して進めますね。

 

誰が「あきらめる」のでしょうか?

桜木ですね。

主語は「きみ」です。"you"です。

 

「きみ」は何するの?

「あきらめる」です。

動詞は「あきらめる」です。"give up"そのままですね(^^;;

 

「もしもあきらめたら」で言いたいことの流れをつかみます。

 

この文はあくまで「仮定」を表していますね。

なので最初にそれを伝えなければなりません。

"If"を最初に言います。

すると

"If you give up"になります。

 

「もしもあきらめたら」

"If you give up"

です。

 

何度も口に出してみて、言いたいことの流れを掴んでくださいね!

 

最後に今日の名言をもう一度

 

 

(安西先生) 

私だけかね・・・?

 まだ勝てると思っているのは・・・・・・・・

 

(桜木花道

あきらめたんじゃなかったのかオヤジ・・・・・

 

(安西先生) 

あきらめる?

あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・? 

                

 井上雄彦 スラムダンク 27巻

 

 

日本語

「あきらめたらそこで試合終了ですよ」

 

ジャパン語

「きみは失うよ?勝利への機会を。もしもあきらめたら」

 

グローバル語

"You will lose a chance for the victory if you give up"

 

 

言いたいことが伝えられました!